世界とつながる
投資のキホン
INVESTMENT
我々が人生を送るこの世界は
経済活動によって成長してきた。
投資がさらに世界との結びつきを
深めてくれるかも。
NZAMと一緒に考えた、
投資と個人のかかわり方について。
What’s an
Investment Trust?
TRANSIT編集部が聞く、NZAMが答える!
投資信託ってなんだ?
投資初心者も始めやすい選択肢として、注目を集める投資信託。
投資のプロであるNZAMに、その魅力と成り立ちを聞いてみた。
QUESTION1
投資信託の魅力は?
少額から投資できること。
投資信託は多くの個人から資金を集めるため、一人ひとりの投資は少額でも成り立つ仕組みです。一般的な株式投資は100株単位からの購入がベースとなり、1株 1000円であれば10万円の資金が必要です。一方、投資信託は数百円単位で購入できる商品も多く、まとまった資金を必要としません。500円玉貯金のような感覚で始められるため、投資初心者にとって投資信託はハードルの低い選択肢といえるでしょう。
分散して投資しやすいこと。
資産運用の格言のひとつに、「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。幅広い地域や業種に投資先を「分散」することで、一部の業績が悪化しても、全体への影響は最小限に抑えられます。投資信託は、投資のプロが選んだ株式や債券などを詰め合わせたような商品であり、さまざまな種類の「分散投資」を選ぶことができます。もちろん個人で分散して投資をすることもできますが、自分で多数の銘柄を検討して選ばなければならず、多くの時間と労力が必要となります。
投資のプロが運用していること。
投資信託では、「ファンドマネージャー」 と呼ばれる専門家(投資のプロ)が投資先と運用方針を決定します。市場の分析や情報収集、組み合わせの選定、売買のタイミングの検討、独自の調査網を使った個別企業への訪問など、個人では難しい高度な運用をプロが代わって行います。また、投資信託の価格は毎日公表され、定期的なレポートを通じて運用状況を把握できます。非常に透明性が高いとされているため、状況をしっかり確認しながら資産形成に活用できます。
QUESTION2
投資信託の仕組みは?
複数の立場で役割分担して投資家の資金を運用しています。
投資信託は、販売会社、運用会社、信託銀行といった各機関がそれぞれの役割分担によって成り立つ金融商品で、厳正かつ効率的な運営が行われます。仮に各機関が破たんしたとしても、投資信託の仕組み上、投資家が預けたお金は制度的に守られることになっています。投資信託の信託財産は信託銀行が管理していますが、自行の資産とは区分して管理することが義務づけられています。
※分配金
分配金投資信託の運用で得られた収益を投資家へ分配するお金のこと。運用会社が規則に基づいて決定する。
※償還金
投資信託の運用が終了した際に、投資家に返還されるお金のこと。
QUESTION3
投資信託の社会的意義は?
投資信託という商品を通じて、お金の循環を生み、 よりよい社会の実現につなげること。 将来のために必要な資産を増やすこと。
19世紀のイギリスで確立された投資信託の原型は、「誰もが資本家と同じく投資できるように」という目的で考案されたもの。その透明性と無理なく始められることにより、投資信託は進化を続けてきました。一人ひとりのお金が集まることで、よりよい世界を実現する原動力となります。自分が「投票」したお金が、国際社会の成長を後押しし、めぐりめぐってその恩恵を受け取る。主体的な社会参加の方法としても重要な意義があります。
投資用語
リスクとリターン
「リスク」=「危険」というイメージがありますが、資産運用の世界では「リスク」=「リターン(成果)が不確実であること」を意味します。両者は表裏一体の関係にあり、大きなリターンを求めるなら大きなリスクを伴うことになります。リスクには、国内外の市場情勢、政治情勢、企業業績など、さまざまな要因がかかわってきます。