JOURNEY
世界を知る旅に出る
VOL.01
アメリカ合衆国
What's USA
アメリカ合衆国ってどんな国?
ダイナミックな自然や、アクティブな都市のなかで
人生を謳歌する人びと。アメリカを訪れると、
その広大さとパワフルさに圧倒される。
世界を牽引する大国を、データを通じて眺めてみよう。
※実際にアメリカを旅した様子を『TRANSIT 61号』に掲載しています。
誰もが知る超大国、アメリカ合衆国。政治・経済・文化、あらゆるジャンルにおいて世界のリーダーを担うこの国の人びとは、1776年の建国以来、フロンティア精神で広大な土地を開拓し、生産活動を積極的に行ってきた。
ニューヨークのウォール・ストリートでは世界の金融市場の中心地として、巨額の取引が行われている。またシリコンバレーなど西海岸を中心に、新しい技術革新やサービスを生み出すイノベーターたちが存在感を示している。多様なバックグラウンドをもつ人びとが集うこの国には、前へ進みつづけるエネルギッシュな社会が広がっている。
TOPIC1
まだら模様のエスニシティ分布
移民によってかたちづくられた比較的新しい国家であるアメリカ合衆国。ネイティブアメリカンへの迫害や奴隷制度、人種差別といった歴史・問題に向き合いつつ、現代は多様なエスニシティの人びとが暮らす。違いを認めてともに社会を築こうとしているなかで、自らのアイデンティティに2つ以上のエスニシティを上げる人も増えるなか、エスニシティ別のコミュニティが顕著である地域も多い。
出典:United States Census Bureau “Racial and Ethnic
Diversity in the United States: 2010 Census and 2020 Census”
TOPIC2
世界経済の牽引役
中国の経済成長が取り沙汰され、停滞をつづける日本が追い抜かされるなか、アメリカ合衆国は今も昔も中国の追い上げをものともしないスピードで成長をつづけ、1位に君臨しつづける。世界全体のGDPのうち約25%を占めるほど。
出典:IMF “World Economic Outlook database” April 2023
TOPIC3
製造業より金融業
国内の生産活動のうち、金額として最大の割合を占めているのは金融や不動産業。広告やマーケティング、コンサルなどかたちをもたないサービスを提供する業態が次点につづく。業界の順位には昔から変わりはないが、GDPの成長の大部分を担ってきたのも主にこれらの業界だ。
出典:statista.com “Share of value added to the gross domestic
product of the United States in 2022, by industry”
TOPIC4
自然と経済の共存を模索
広大な国土に多様で豊かな自然環境を有するアメリカ。目覚ましい経済発展によって自然破壊の懸念が生じ保護を求める市民の声が上がったのも早く、世界に先駆けて国立公園という概念が生まれた。貴重な自然や文化の保護と国民や観光客による利用の両立が実践されている。
出典:National Park Service
TOPIC5
ユニコーン企業輩出数1位
2023年の7月時点で、世界に1200あるとされるユニコーン企業(評価額が10億ドル以上で、設立から10年以内の非上場の企業)のうち、半数以上がアメリカの会社だ。なかでもテックや金融系のサービスが半数を占めており、その多くはロサンゼルスを拠点としている。