投資信託の基礎知識
個別元本
個別元本は、追加型株式投資信託における受益者毎の取得元本(買付単価のことを指し、販売手数料および当該販売手数料にかかる消費税等相当額は含みません。)のことであり、収益分配金および法人受益者の解約・償還益に対する課税上の基準となります。
個別元本は、販売手数料等の買付に要した費用を含みませんので、一般的には、買付時の基準価額が個別元本となります。基準価額は日々変動しますので、買付日が異なれば、個別元本も異なります。
同じ受益者でも、複数回にわたって買付した場合には、個別元本は買付時基準価額と買付口数に基づいて移動平均で計算されるため、買付の度に個別元本も変動していきます。
また、決算時に元本払戻金(特別分配金)を受け取った場合にも、個別元本は元本払戻金(特別分配金)の分だけ引き下げられます。
受益者が受取る収益分配金が普通分配金(課税)となるか、元本払戻金(特別分配金)(非課税)となるかは、受益者それぞれの個別元本を基準に計算しますので、収益分配金に対する課税金額は受益者毎に異なります。
個別元本方式は、追加型株式投資信託について、2000年4月1日から平均信託金方式に代わって導入されました。なお、2000年3月31日までに買付・保有されている追加型株式投資信託については、2000年3月31日時点の平均信託金がそれぞれの受益者の個別元本として適用されます。
追加買付時の個別元本(例)
当初 20口 個別元本 10,200円
追加 10口 基準価額 11,000円
追加後 個別元本 |
= | 20 × 10,200 + 10 × 11,000 | = | 204,000 + 110,000 | = | 10,466.67円 |
20 + 10 | 30 |